ユーロ圏の19年予想成長率、IMFが1.6%に下方修正

国際通貨基金(IMF)は21日発表した最新の世界経済見通しで、ユーロ圏の2019年の予想成長率を1.6%とし、前回(10月)の1.9%から0.3ポイント下方修正した。米中の貿易戦争や中国経済の減速で世界経済が圧迫されるほか、英国のEU離脱をめぐる混迷などが欧州の景気回復が鈍化すると見込んでいる。

特に大きな下方修正となったのはドイツ。新車販売が低迷していることや、輸出の減退を懸念したもので、予想成長率を0.6ポイント引き下げ1.3%とした。フランスは1.5%、イタリアは0.6%で、それぞれ0.1ポイント、0.4ポイントの幅で下方修正された。スペインは横ばいの2.2%。

ユーロ圏の2020年の予想成長率は、前回と同じ1.7%となっている。

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