欧州委がナイキに制裁、サッカーグッズの販売制限で

欧州委員会は3月25日、米スポーツ用品大手ナイキに対して、EU競争法違反で1,250万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。欧州委は2017年、ナイキがライセンスを持つ名門サッカークラブの関連商品について、EU域内の国境を超えた販売を不当に制限している疑いがあるとして調査を開始していた。

ナイキは欧州で、名門サッカークラブのバルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド、ユベントス、インテル・ミラノ、ローマとサッカーのフランス代表チームのロゴを使ったマグカップ、バッグ、文房具、玩具などの商品のライセンスを持っている。

欧州委によると、ナイキは04年から17年にかけて、欧州内の小売業者と国外での販売を禁止する契約を結び、国境を超えたオンライン販売を不当に制限していた。これによって域内の小売業者、消費者がEU単一市場の恩恵を受けることが制限されたとして、厳しい処分を下した。

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