仏自動車大手のPSAグループは3日、インド市場再参入の第1弾として、シトロエン・ブランドの最新SUV車「C5エアクロス」を同国内で発売すると発表した。2020年末までに販売を開始する。
PSAは1990年代に現地企業プレミア・オートモービルズと組んでインドに進出し、乗用車の生産を行っていたが、販売低迷などで97年に撤退。2000年代初めに再参入を検討したものの、同社の経営難で実現しなかった。
しかし、欧州での販売が伸び悩む中、新興市場進出の強化によって収益拡大を図る中期の成長戦略「プッシュ・ツー・パス」を16年4月に発表し、同戦略に沿って自動車市場が急成長を続けるインドでの生産再開を決定。17年1月にインドの財閥CKビルラ・グループと組み、同国で自動車、パワートレインの生産を開始することを明らかにした。また、2月にシトロエン・ブランドの乗用車を発売すると発表していた。