中国車部品MINTH、セルビアに欧州初の工場開設

中国の自動車部品大手、敏実集団有限公司(MINTH)がセルビア西部のロズニツァに工場を開設する。投資額は1億ユーロで、2段階に分けて整備する。国営通信社タンジュクが2日報じたもので、すでに着工し、早ければ10月にもアルミ部品の製造を開始する計画だ。同社にとって欧州初の本格的な生産拠点となる。

MINTHの欧州事業を統括するMINTHオートモーティブ・ヨーロッパ(ドイツ)によると、従業員は当初約300人で、将来的には1,000人体制に増強する。竣工式に出席したセルビアのブチッチ大統領は、主要産業が不在のロズニツァとポドリニェ県など周辺地域に大きな経済効果をもたらすとして、同社の進出に期待を示した。

MINTHグループは1992年設立で、浙江省寧波市に拠点を置く。ドア開口部など車体のトリム部品を世界の自動車メーカーの約8割に供給している。国内約30カ所をはじめ、米国、メキシコ、タイに工場を構える。ドイツでは2013年、研磨、アルマイト加工などアルミ部品の表面加工技術に特化する地場企業CSTを買収している。

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