仏小売大手カジノ、32店舗を売却

仏小売大手カジノ・グループは22日、国内の32店舗を米投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントに売却することで合意したと発表した。財務強化に向けた資産売却の一環で、取引額は4億7,000万ユーロに上る。

売却するのは、ハイパーマーケット12店舗と「モノプリ」「カジノ」ブランドのスーパー20店舗。主にパリ郊外の店舗が対象となる。7月末までの売却手続き完了を見込んでいる。

仏小売業界の経営環境が価格競争の激化、アマゾンなどネット通販の台頭で悪化する中、カジノは債務圧縮、財務改善に向けて資産売却を進めている。昨年6月に15億ユーロ相当の非中核資産を2020年1~3月期までに売却する計画を打ち出したが、3月に売却規模を25億ユーロに拡大すると発表していた。