オンライン決済サービス大手の独ワイヤーカードは24日、ソフトバンクグループ(SBG)と戦略提携すると発表した。デジタル分野で協力するほか、日本・韓国市場への進出で支援を受ける。SBGは約9億ユーロに上るワイヤーカードの転換社債を引き受ける。
同転換社債は発行から5年後に株式に転換できる。SBGが権利を行使すると、出資比率は約5.6%に達し、ワイヤーカードのマルクス・ブラウン社長(同7%強)、米投資銀大手ゴールドマン・サックス(6.9%)、米資産運用大手ブラックロック(6%強)に次ぐ第4位の株主となる見通しだ。
ワイヤーカードはアジアでは現在、計13カ国で事業を展開している。SBGの協力を受けてこれを15カ国へと増やす。
デジタル分野ではSBGの出資先企業と協業する。具体的にはデジタル決済、データ分析、人工知能(AI)、画期的な金融サービスでの協業を念頭に置いている。