チェコ政府がトラックの日曜日の走行を終日禁止することを検討している。ドイツなど近隣諸国が同様の措置を導入しているため同国に輸送車両が集中することへの懸念が背景にあるが、運輸事業者からは雇用への影響などを理由に法案に反対する声が出ている。
国営『ラジオ・プラハ』が先ごろ報じたところによると、現在チェコでは日曜日とその他の休日の13時以降はトラックの走行が禁じられている。一方近隣のドイツ、スロバキア、オーストリアでは日曜日は終日禁止とされている他、比較的緩いポーランドでも長期休暇の期間中は日曜日の走行が禁止されている。ハマーチェク内務相は同法案について、隣国と条件をそろえない場合にはチェコがトラックのたまり場になりかねないと話した。
一方運輸事業者は政府の提案に反対している。業界団体からは物流が滞る他、トラック運転手の雇用に影響が出るなどとの批判がある。
これとは別に政府は国内の自動車専用道の休憩施設を拡充させようとしている。道路管理の担当部局は駐車場の改修を行い雇用の活性化も図る方針だ。