旭硝子のハンガリー子会社AGCガラス・ハンガリーが北西部タタバーニャにある自動車用ガラス工場を拡張する。生産能力が限界に達しているためで、新たに製造ラインを導入して能力を20%引き上げる。投資額は40億フォリント超(1,240万ユーロ)。2020年後半の稼働開始を予定する。中東欧のウェブ経済誌『Nov-ost.info』が4月30日に伝えた
新施設では乗用車のサイドガラスとリアガラス、サンルーフを製造する。必要な人員数は40人で、製品の梱包作業の自動化に伴う余剰人員を充当する。AGCハンガリーのティサキシュ社長によると、梱包作業は3年以内にロボットに切り替わる。
タタバーニャ工場のガラス生産能力は6万3,000平方メートル。年間に1,700万枚のガラス部品を生産し、そのうち600万枚を他の部品と合成している。製品の40%が独自動車大手ダイムラー向けで、BMW、フォルクスワーゲン(VW)、仏PSAにも供給している。拡張後は300~400万枚を追加で生産できるようになる。
AGCハンガリーは従業員数920人で、年間売上高は330億フォリント(1億220万ユーロ)。