EU統計局ユーロスタットが17日に発表したユーロ圏の2019年1~3月期の労働コスト(時間当たり)上昇率は、物価変動を加味しない名目ベースで前年同期比2.4%となり、上げ幅は前期の2.3%から0.1ポイント拡大した。(表参照)
労働コストの大部分を占める賃金・給与が2.5%、非賃金コストが2.2%の幅で上昇した。賃金・給与の上昇率は景気の緩やかな回復を受けて、10年ぶりの高水準となった。業種別の労働コスト上昇率は工業が2.5%、建設業が2.3%、サービス業が2.4%だった。
EU28カ国ベースの労働コスト上昇率は、前期を0.2ポイント下回る2.6%。国別ではルーマニアが16.3%で最高だった。主要国はドイツとスペインが2.5%、フランスが2.7%、イタリアが2.6%、英国が1.8%となっている。