EU統計局ユーロスタットが18日に発表した5月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ1.2%となり、前月の1.7%から0.5ポイント低下した。エネルギーとサービスの上げ幅が縮小し、18年4月以来の低水準に後退した。(表参照)
分野別の上昇率は食品・アルコール・たばこが1.5%、エネルギーが3.8%、工業製品が0.3%、サービスが1%。エネルギーとサービスはそれぞれ1.5ポイント、0.9ポイントの幅で前月を下回った。
ECBが金融政策決定で重視する基礎インフレ率(価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いたインフレ率)も0.8%と、前月の1.3%から0.5ポイント縮小した。
EU28カ国ベースのインフレ率は前月を0.3ポイント下回る1.6%。主要国はドイツが1.3%、フランスが1.1%、イタリアとスペインが0.9%となっている。