食品飲料大手のネスレ(スイス)は2日、プラスチック廃棄物問題への取り組みの一環として、菓子製品用の新たな包装材料を開発したと発表した。第1弾としてスナックバー「YES!」で導入する。その他の製品でも導入していく計画だ。
開発したのは、水性コーティング加工した紙の包装材。「YES!」は包装材にプラスチック・フィルムを使用してきたが、環境に優しくリサイクル可能な同包装材に切り替える。
この包装材は高速生産ラインにも対応可能で、しかも製品の鮮度をプラスチック包装と同じくらい長期に保つことができるという。
ネスレは2025年までにリサイクルが不可能または難しいプラスチックの使用を廃止するという目標を掲げており、今年に入ってインスタント・ココア「ネスクイック」で紙のパッケージを導入。2月にプラスチックストローの廃止を開始した。2020年には栄養飲料「ミロ」も紙ベースのパウチを導入する予定だ。
「YES!」は18年に英国で発売されたスナックバー。現在はドイツ、アイルランドなど欧州10数カ国で販売されている。