Boehringer Ingelheim:ベーリンガー、がん免疫治療のスタートアップ買収

独製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイムは15日、がん免疫治療薬の開発を手がけるスイスのスタートアップ企業AMALセラピューティクスを買収すると発表した。治療が困難なタイプの胃がん、腸がん、肺がん分野で製品ポートフォリオを拡充する狙い。

AMALは2012年、投資コンソーシアムの支援を受けて設立された。ジュネーブ大学医学部キャンパス内に事業拠点を置く。「KISIMA」というプラットホームをベースにがん免疫治療薬を開発しており、同社が開発中の大腸がん治療薬「ATP128」は今月から人を対象とした治験が行われる予定だ。

ベーリンガーは自社のがん治療薬とAMALの治療薬を組み合わせることで新しい医薬品を開発する意向だ。買収金額は最大3億2,500万ユーロ。開発した製品の市場投入に成功した場合はさらに、最大1億ユーロを上乗せする。

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