欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/8/4

西欧

仏アルカテル、海底ケーブル部門のIPO実施へ

この記事の要約

仏通信機器大手アルカテル・ルーセントは7月31日、海底ケーブル部門のアルカテル・サブマリン・ネットワークス(ASN)の新規株式公開(IPO)を計画していることを明らかにした。2015年上期の実施を目指す。 ASNは仏カレ […]

仏通信機器大手アルカテル・ルーセントは7月31日、海底ケーブル部門のアルカテル・サブマリン・ネットワークス(ASN)の新規株式公開(IPO)を計画していることを明らかにした。2015年上期の実施を目指す。

ASNは仏カレー地方にある工場で海底ケーブルを製造しているほか、ケーブル敷設の作業船を運営している。2006年に仏アルカテルと米ルーセント・テクノロジーガ統合して発足してから赤字が続いているアルカテル・ルーセントは、事業再建策として15年末までに10億ユーロ相当の資産を売却する方針を掲げており、その一環としてASNの過半数を下回る株式を公開する。調達した資金は事業拡大に充てる。

アルカテル・ルーセントが同日発表した2014年4~6月期(第2四半期)決算の最終損益は2億9,800万ユーロの赤地となったが、コスト削減などで赤字幅は前年同期の8億8,500万ユーロから急減した。売上高は4.6%減の32億ユーロだった。