TOYO TIRES:トーヨータイヤ、セルビアに工場開設

トーヨータイヤは7月30日、セルビアに乗用車・軽トラック用タイヤの工場を開設すると発表した。投資額は約488億円。2022年の稼働を予定している。同社にとって8カ所目の生産拠点となる。

同社は9月にセルビアの首都ベオグラードに現地子会社(資本金1億6,000万ユーロ)を設立。北部ヴォイヴォディナ自治州のインジア市に工場を建設する。工場の敷地面積は約60万平方メートル。IoT(モノのインターネット)を活用してタイヤを生産する。来年5月の着工、2022年1月の稼働を計画している。23年夏までにフル稼働し、年約500万本(乗用車用タイヤ換算)を生産できる体制を整える。約500人の雇用創出を見込む。

トーヨータイヤはこれまで欧州・ロシア市場に、日本とマレーシアの工場から製品を供給してきた。セルビアに拠点を設けることで関税・物流面の利点を活用し、生産供給体制の強化・最適化を図る。

セルビアを選んだ理由についてトーヨータイヤは、◇賃金が比較的低く、優秀な人材が多い◇外資企業の相次ぐ進出で自動車産業の集積化が進んでいる◇経済改革・財政健全化の進展による経済環境の安定――などを挙げている。

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