Tesco:英テスコが4500人削減、中型店の経営効率化で

英スーパー最大手のテスコは5日、従業員を約4,500人削減すると発表した。英小売市場の競争激化を受けたコスト削減の一環で、主に中型スーパー「メトロ」を対象に実施する。

メトロは繁華街や駅の近くで営業する中型スーパー。消費者が週末に食品などを買いだめすることを想定した業態となっている。しかし、消費行動が変化し、コンビニエンスストアのように毎日の買い物に利用されるようになってきたことから、全153店舗の業態を見直すことを決定。在庫を減らして、入荷した商品をすぐに棚に並べるようにする経営効率化に踏み切る。これに伴って不要となる人員を削減する。

英小売市場はネット通販の普及やドイツ系格安チェーン店の台頭で競争が激しくなっており、4月には老舗百貨店のデベナムズが経営破綻に追い込まれた。こうした状況に対応するため、テスコはリストラを進めており、今年初めに9,000人の削減を発表していた。今回のリストラではメトロの効率化に加えて、1,750店を展開するコンビニ型店舗「エクスプレス」のうち134店で営業時間を短縮することなども決めた。

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