欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/8/4

西欧

フォルクスワーゲン、上期は15%増益

この記事の要約

欧州自動車再大手の独フォルクスワーゲン(VW)が7月31日発表した2014年6月中間決算の最終利益は前年同期比14.9%増の55億8,100万ユーロとなった。為替差損の影響で売上高は0.1%増の988億800万ユーロと伸 […]

欧州自動車再大手の独フォルクスワーゲン(VW)が7月31日発表した2014年6月中間決算の最終利益は前年同期比14.9%増の55億8,100万ユーロとなった。為替差損の影響で売上高は0.1%増の988億800万ユーロと伸び悩んだものの、実物投資を8.8%減の35億7,800万ユーロに圧縮するなどして増益を確保。売上高営業利益率は前年同期の5.9%から6.3%に上昇した。

VW乗用車ブランドの営業利益は10億ユーロとなり、前年同期(15億ユーロ)から3分の1減少した。為替差損のほか、販売台数の減少と新技術へと投資が響いた格好。売上高営業利益率は3.0%から2.1%に低下した。

高級ブランドのアウディは営業利益が26億ユーロから27億ユーロに拡大したものの、新技術と国際生産網拡大に向けた投資が足かせとなり同利益率は10.5%から10.0%に下がった。高級スポーツ車ブランドのポルシェも同利益率が18.4%から17.1%に落ち込んでいる。

チェコ子会社シュコダは営業利益が74.9%増の4億2,500万ユーロへと大きく拡大。同利益率も4.9%から7.1%に上昇した。

商用車分野ではVW商用車ブランドの営業利益が13.5%増の2億8,000万ユーロに拡大。MANは前年同期の赤字(1億2,400万ユーロ)から2億2,200万ユーロの黒字へと転換した。スカニアは2.59%増の4億7,600万ユーロだった。