EU統計局ユーロスタットが6日発表した2019年4~6月期の域内総生産(GDP)の最新統計によると、ユーロ圏のGDP伸び率は前年同期比1.2%となり、従来の1.1%から0.1ポイント上方修正された。EU28カ国ベースの伸び率も1.4%と、0.1ポイント引き上げられた。前期比ではユーロ圏、EUとも0.2%増で、修正はなかった。(表参照)
ユーロ圏の前期比の成長率は18年7~9月期以来の低水準。前期を0.2ポイント下回った。米中貿易摩擦の激化など世界経済の不確実性が増していることで、製造業の輸出などが影響を受け、前期に0.9%増だった輸出がゼロ成長となったことが大きい。個人消費は0.2%増、設備投資は0.5%増。伸び率は設備投資で前期から0.3ポイント上昇したが、個人消費は0.2ポイント縮小した。