ユーロ圏で小売り市場の回復が加速している。EU統計局ユーロスタットが5日発表した6月の売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比2.4%増となり、6カ月連続で拡大。上げ幅は前月の0.6%を大きく上回り、2007年3月以来7年ぶりの高水準に達した。雇用の緩やかな改善に伴い、個人消費も持ち直してきたようだ。(表参照)
分野別では、食品・飲料・たばこが2%増、非食品が3%増だった。EU28カ国ベースでは2.5%増。データが出そろっている22カ国のうち16カ国で増えた。とくにドイツが2.7%増、フランスが4.9%増と好調で、ともに11年2月以来の高い伸びとなった。