仏最大手銀行のBNPパリバは7月31日、2014年4~6月期(第2四半期)決算の最終損益は43億2,000万ユーロの赤字だったと発表した。米国での巨額の罰金支払いによるもので、リーマンショックに伴う金融危機に見舞われた2008年10~12月期以来の赤字となる。
BNPパリバは6月末、米国がテロリスト支援、人権侵害を理由に経済制裁を発動しているスーダン、イラン、キューバなどと送金など違法な取引を行っていたことを認め、89億7,000万ドルの罰金を支払うことで和解。これに関連して同期に59億5,000万ユーロの引当金を計上したことで、赤字に転落した。
ただ、本業は法人向け銀行業務、投資銀行部門が好調で、制裁関連のコストを除く損益は19億2,000万ユーロの黒字となり、黒字幅は前年同期から23%増加した。