EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の2019年4~6月期の労働コスト(時間当たり)上昇率は、物価変動を加味しない名目ベースで前年同期比2.7%となり、上げ幅は前期の2.5%から0.2ポイント拡大した。(表参照)
労働コストの大部分を占める賃金・給与が2.7%、非賃金コストが2.9%の幅で上昇した。業種別の労働コスト上昇率は工業が2.1%、建設業が2.4%、サービス業が2.9%だった。
EU28カ国ベースの労働コスト上昇率は、前期を0.4ポイント上回る3.1%。国別ではルーマニアが12.4%で最高だった。主要国はドイツとスペインが3.2%、フランスが2%、イタリアが1.6%、英国が3.5%となっている。