Casino:仏小売大手カジノ、格安スーパー売却で独リドルと交渉

仏小売大手カジノ・グループが、財務改善に向けた資産売却を加速させている。同社は19日、ディスカウントスーパーをチェーン展開する傘下のリーダー・プライスの売却について、独同業リドルと交渉を行っていることを明らかにした。

カジノによると、同売却はリドルの仏法人が持ちかけてきたもので、現在は条件を詰めているという。

仏小売業界の経営環境が価格競争の激化、アマゾンなどネット通販の台頭で悪化する中、カジノは債務圧縮、財務改善に向けて非中核資産の売却を進めている。第一弾となる25億ユーロ相当の資産を売却する計画はほぼ完了した。第二弾として2021年までに追加で20億ユーロの資産を売却する計画を8月に発表していた。

同社は9月初め、今後はネット通販、高級スーパー、コンビニエンスストアの3事業に集中する方針を打ち出したことから、格安店リーダー・プライスの売却は予想されていた。仏有力経済紙レゼコーは、売却額は4億ユーロ程度に上る見通しで、10月にも合意すると報じている。

上部へスクロール