Bayer:バイエル、デジタル健康ソリューションのIDSに出資

製薬大手の独バイエルは17日、デジタル健康ソリューション分野で定評のある米インフォームド・データ・システムズ(IDS)と提携・ライセンス契約を締結したと発表した。デジタル医療分野で新規事業を構築する戦略に基づくもので、2,000万ドルを出資するほか、ライセンス料1,000万ドルを支払う。

IDSは糖尿病患者向けのセルフケア・プラットホーム「ワン・ドロップ」を開発・運営する企業。同プラットホームを利用する患者は投薬やトレーニング、監視、助言などの自らに見合ったサービスを受けることができる。

バイエルはワン・ドロップを糖尿病以外の様々な慢性疾患の患者も利用できるプラットホームに発展させるための資金を提供する。IDSの創業者であるジェフ・ダチス最高経営責任者(CEO)は高齢化の進展に伴い慢性疾患・複合疾患の患者が増加すると指摘。そうした状況下では総合的なデータに基づくワン・ドロップのようなデジタル技術は治療の質と効率を高め、医療費の削減につながると強調した。

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