スロバキアが使い捨てボトルにデポジット制導入、中東欧で初

スロバキアで2022年から、飲料用使い捨て容器にデポジット制が導入される。ごみの削減が狙い。環境省によると、中東欧でこのような制度が導入されるのは初となる。

容器回収が義務付けられるのは店舗面積が300平方メートルを超える小売店で、ペットボトルには1本12ユーロセント、缶は10セントのデポジットを課す。導入費用(推定8,000万ユーロ)は公費で賄う。

環境省によると、スロバキアでは毎年10億本のペットボトルが流通しているが、分別回収で集まるのは6割にとどまり、4億本が埋め立て処理されている。環境庁(SAZP)の調べでは国民の86%がデポジット制に賛成といい、環境意識が高まっている様子がうかがわれる。

環境団体CEPTAは今回の措置を基本的に歓迎する一方で、政府が費用を負担する点を批判。「汚染者負担原則(PPP)」に沿って、飲料メーカーと流通業者が費用を出すべきとコメントしている。

上部へスクロール