欧州委員会が27日に発表したユーロ圏の9月の景況感指数(ESI、標準値100)は101.7となり、前月の103.1から1.4ポイント低下した。景況感の悪化は2カ月ぶりで、2015年2月以来の低水準に後退した。世界的な景気減速への懸念から製造業で大きく悪化したことが響いた。
製造業は3ポイント低下し、13年7月以来の低水準となった。このほか小売業が0.5ポイント、建設業が0.1ポイント悪化した。サービス業は0.3ポイント、消費者は0.6ポイントの幅で上昇した。
EU28カ国ベースのESIは、前月を1.4ポイント下回る100。主要国ではドイツが製造業の悪化で1.2%低下し、長期平均である標準値の100を割り込んだ。100を下回るのは13年6月以来。英国は4.5ポイント、スペインは3.1ポイント、イタリアは0.8ポイント、フランスは0.2ポイントの幅で低下した。