EU統計局ユーロスタットが9月30日に発表した8月のユーロ圏の失業率は7.4%となり、前月の7.5%から0.1ポイント改善した。これは2008年5月以来、約11年ぶりの低水準。米中貿易摩擦の影響などで製造業の業況が悪化しているものの、堅調なサービス業が雇用を押し上げているもようだ。(表参照)
EU28カ国ベースの失業率は6.2%で、前月から0.1ポイント低下した。主要国はドイツが3.1%、フランスが8.5%で前月から横ばい。イタリアは9.5%、スペインは13.8%で、それぞれ0.3ポイント、0.1ポイントの幅で改善した。域内最悪のギリシャは6月時点で17%と依然として高水準だが、0.1ポイント縮小した。
同月の失業者数は、ユーロ圏が前月を11万5,000人下回る1,216万9,000人、EUが同11万1,000人減の1,543万2,000人と推定されている。