EUがコロンビアをWTO提訴、ポテト製品の不当廉売措置めぐり

欧州委員会は14日、ベルギーなどEU3カ国が輸出するフライドポテトにコロンビアが反ダンピング(不当廉売)措置を発動しているのは不当として、世界貿易機関(WTO)に提訴すると発表した。

コロンビアはベルギー、オランダ、ドイツ産の冷凍フライドポテトが不当な廉価で輸出されているとして、2018年11月に最高8%の反ダンピング関税を課した。これに3カ国が反発したことから、欧州委は提訴に踏み切った。

EUがコロンビアに輸出する冷凍フライドポテトは年2,500万ユーロ相当と小規模にとどまっている。しかし、「フレンチフライ」の発祥地とされ、世界有数のポテト加工品生産国であるベルギーが猛反発し、先頭に立って欧州委にWTO提訴を働きかけていた。

EUとコロンビアは紛争処理の第1段階として当事者間協議を行うが、60日以内に解決できなければ、WTOの紛争処理小委員会(パネル)で本格的に争うことになる。

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