英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とスペインのイベリア航空などの親会社である英インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は4日、スペインのエア・ヨーロッパを10億ユーロで買収することで合意したと発表した。中南米路線の拡充が狙い。2020年下期の買収手続き完了を目指す。
エア・ヨーロッパはマドリードを拠点に、中南米・カリブ海諸国への長距離路線、国内線を含む69路線を運航している。保有機数は18年末時点で66機。18年の売上高は21億ユーロだった。
IAGのスペイン子会社には、イベリア航空のほか、格安航空会社(LCC)のブエリング航空がある。IAGはエア・ヨーロッパ買収によって中南米路線を拡充するとともに、マドリードの欧州の主要航空ハブとしての地位を強化していきたいとしている。