チェコの首都プラハとスロバキアの首都ブラチスラバを結ぶ高速鉄道計画が実現に向け動き出す。チェコのクレムリク交通相とスロバキアのエルゼック交通相が11日、両国政府の会合で同プロジェクトの実施について合意した。開通の目標時期は2030年。同鉄道が開通すれば、所要時間は30分短縮され、45分で行き来できるようになる。
チェコ政府は2017年に高速鉄道網整備計画を打ち出し、プラハと独ドレスデン、東南部のブルノと東部のオストラヴァなど、隣国との連結を視野に入れた区間を含めて整備に取り組んでいる。
ハンガリー、スロバキア、チェコ、ポーランドの中欧4カ国は今年5月、ブダペストとブラチスラバ、ブルノ、ワルシャワを結ぶ高速鉄道区間の整備で合意した。「飛行機に競合できる高速鉄道の実現」を目指し、プラハ―ブラチスラバ区間と南のブダペスト、およびブルノとワルシャワを連結するための作業部会を立ち上げている。