中国遠洋海運、ブダペスト鉄道貨物ターミナルに資本参加

中国国営海運会社の中国遠洋海運集団(COSCO)は20日、オーストリア鉄道物流大手レールカーゴのハンガリー子会社、ブダペスト鉄道貨物ターミナル(BILK)の株式約15%を取得したと発表した。傘下のオーシャンレール・ロジスティクスを通じて資本参加する。同ターミナルを欧州向け貨物の発送拠点、ハンガリーを海路と陸路の架け橋と位置付け、欧州事業を本格化させる構えだ。

在ハンガリー中国大使は、中国企業によるハンガリー物流会社への資本参加は両国の関係強化を象徴するものであり、中国政府が同国との協力深化に意欲的であることを強調した。ハンガリーのモショージ交通相も中国からの鉄道貨物拡大への期待を示した。

BILKは2003年、ブダペスト南部の敷地面積22万平方メートル超の拠点で営業を開始した。年間コンテナ処理能力は約22万TEU(20フィートコンテナ換算)。18年の売上高は27億フォリント(800万ユーロ)に上った。

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