家電大手・中国海信集団(ハイセンス)のスロベニア子会社ゴレニアは19日、セルビア子会社で給湯器やヒートポンプを手がけるゴレニア・ティキをスウェーデンの暖房機器大手ニベ・インダストリーAB(NIBE)に売却することで合意したと発表した。中核事業である家電製品の製造販売に注力する戦略の一環。売却額は公表していない。当局の承認を経て取引が成立する。ニベはティキの取得を通じ、東欧市場における地位強化と生産能力の拡充をはかる。
ゴレニア・ティキは1951年の設立で、年間売上高は約3,500万ユーロ。ベオグラード北郊のスタラ・パゾバに拠点を構える。ティキのブランドはニベに移す。
ゴレニアは昨年8月にハイセンスの傘下に入った。先月には本社機能をベレニエからリュブリャナに移す計画を発表している。新会社「ハイセンス・ヨーロッパ」を設立し、欧州事業全体を統括する。