南アフリカの自動車バッテリーメーカー、ミテア・インベストメンツは11日、ルーマニアの首都ブカレストで新工場が完成したことを明らかにした。投資額は1,360万ユーロ。同社初のリチウムイオン電池セルの生産拠点で、60~100万セルの年産能力を持つ。2020年4~6月期に生産を開始する見通しだ。
ミテアは2012年、自動車向け鉛蓄電池でルーマニア最大手のロンバットを4,300万ユーロで買収した。欧州に生産拠点を設けるプロジェクトを加速させるため、昨年は同社を通して新たに現地プライムバッテリーズ(旧名プライムモータース)の資本シェア35%を100万ユーロで取得した。
ミテアは1948年、自動車部品メーカーとして創業した。ブレーキパッド、ライト、ラジエーターなどの自動車部品事業に加え、近年はバッテリー事業に力を入れている。今年上半期(1~6月)の業績は前年同期比19%増の53億ランド(3億2,560万ユーロ)、営業利益が21%増の5億ランド(3,070万ユーロ)と好調だった。