ウズベキスタンが日本と新たなウラン供給契約を交わした。2019年12月にミルジヨーエフ大統領が訪日した際に日本政府と合意していたもので、契約期間は2023~30年。発注額は10億ドル超に上る。これに関連し、国営のナボイ鉱山精錬コンビナート(NMMO)が伊藤忠商事と6億3,640万ドル、丸紅と5億1,010万ドルの売買契約を交わした。
日本は2013年、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)を通してウズベキスタンのウラン探鉱免許を取得し、NMMOとの共同探査に着手した。発見した新鉱脈をさらに精査するため、今年上半期に坑道掘削作業にかかる計画だ。
世界原子力協会(WNA)によると、ウズベキスタンはウラン生産高で世界第7位。ウラン精鉱は原子力発電の燃料として需要が高く、2017年に米国と発注額3億ドルで、19年はインドと同規模の供給契約を交わした。同年9月には仏核燃料サイクル会社オラノと鉱山の共同開発で合意している。