ルーマニアの樹脂建材最大手テラプラストは11日、傘下のテラプラスト・リサイクリングとポリタブを事業統合すると発表した。樹脂パイプ製造のポリタブをテラプラスト・リサイクリングに吸収合併する。テラプラストの株主が同日開かれた臨時株主総会で承認した。
テラプラストは昨年4月、ポリ塩化ビニール(PVC)廃材リサイクリング部門をテラプラスト・リサイクリングとして子会社化し、同業界に本格的に参入した。年間1万2,000トンの処理能力を備えて欧州の業界上位を目指す。一方、ポリタブは1994年に現地石油ガス会社ロムペトロル、仏ニューソコタブとの合弁会社として設立されたが、2018年にテラプラストの完全子会社になった。
テラプラストはルーマニア北部ビストリツァを本拠地とするPVC加工の国内最大手で、配管パイプや窓枠材などの建材を主力商品とする。ハンガリー、セルビアにも事業拠点を置いている。