2020/3/2

西欧

ティッセンクルップ、エレベーター部門を売却

この記事の要約

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップは2月27日、エレベーター部門を米投資会社アドベントなどのコンソーシアム(企業連合)に売却することで合意したと発表した。

コンソーシアム3社はエレベーター事業を展開していないことから競争上の問題はなく、ティッセンは売却手続きが9月末までに完了すると見込んでいる。

エレベーター以外の事業については◇手元に残して成長を図る事業◇合弁会社化する事業◇売却する事業――への仕分けを行う。

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップは2月27日、エレベーター部門を米投資会社アドベントなどのコンソーシアム(企業連合)に売却することで合意したと発表した。売却益を債務の圧縮や継続事業の強化に充て、経営再建を図る。

エレベーター子会社ティッセンクルップ・エレベーター(TKE)をアドベントと英投資会社シンベン、独RAG財団からなるコンソーシアムに完全売却する。取引額は172億ユーロ。ティッセンは売却益のうち12億5,000万ユーロをTKEに再投資する。コンソーシアム3社はエレベーター事業を展開していないことから競争上の問題はなく、ティッセンは売却手続きが9月末までに完了すると見込んでいる。

ティッセンは米国鉄鋼事業の失敗で巨額の負債を抱え込んだうえ、業績も振るわないことから抜本的な事業の見直しが避けられなくなっている。事態の打開に向けて同社と印タタ製鉄の欧州鉄鋼事業を合弁化することを計画したものの、欧州連合(EU)の欧州委員会に承認されない見通しを受けて断念。紆余曲折の末に収益力が高いエレベーター部門を売却し、財務基盤を強化する方針を打ち出していた。

エレベーター以外の事業については◇手元に残して成長を図る事業◇合弁会社化する事業◇売却する事業――への仕分けを行う。仕分け計画を5月までに具体化し、監査役会に提出する予定だ。