英地域航空会社フライビーが破綻、新型コロナがとどめに

英国の地域航空会社フライビーが経営破綻した。すでに経営危機に直面していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で旅客が急減し、資金繰り行き詰まって5日に運航を停止。同日に管財人の管理下に置かれた。

フライビーはイングランド南西部のエクセター空港を拠点に、英国の地方路線や欧州路線を運航する航空会社。英国最大の地域航空会社で、地方路線の半数以上を運航している。

同社は燃料コストの増大などで経営が悪化し、2019年に英ヴァージン・アトランティック航空が率いる企業連合のコネクト・エアウェイズに買収された。それでも経営が改善せず、破綻の危機に陥っていた。

英政府はフライビーが地域航空を支え、国内の地方空港の多くが同社に依存していることから救済を模索。1月に株主が追加の資金注入を行うことで合意し、再建の目途が立ったかに思われた。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大で利用者が減って経営が一段と悪化。英フィナンシャル・タイムズによると、政府に1億ポンド(約138億円)のつなぎ融資を要請したが拒否され、ついに破綻に追い込まれた。

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