東海カーボンは10日、炭素黒鉛製品の製造を手がける仏カーボン・サボワ(CS)の持ち株会社であるカーボン・サボワ・インターナショナル(CSI)を買収すると発表した。全株式を約197億円で取得する。
東海カーボンはドイツの子会社と共同でCSIを買収する。20年7月上旬の買収手続き完了を予定している。
CSは120年を超える歴史を持つ炭素黒鉛製品メーカー。高品質、高機能の黒鉛化カソード、特殊炭素製品で知られる。東海カーボンはアルミ精錬用カソードの需要が自動車や航空機の軽量化などに伴って増えるといった見通しに基づき、同社の買収を決めた。