欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/1

東欧・ロシア・その他

ウクライナ議会解散、10月に総選挙へ

この記事の要約

ウクライナのポロシェンコ大統領は8月25日、議会の解散を発表した。これにより、総選挙が前倒しで10月26日に実施されることが決まった。ヤヌコビッチ元大統領を支持する親ロシア派議員が多数を占める議会での劣勢を覆し、自らの政 […]

ウクライナのポロシェンコ大統領は8月25日、議会の解散を発表した。これにより、総選挙が前倒しで10月26日に実施されることが決まった。ヤヌコビッチ元大統領を支持する親ロシア派議員が多数を占める議会での劣勢を覆し、自らの政治基盤を固めたい考えだ。

ポロシェンコ大統領は就任直後の今年6月、東部の親ロシア派武装勢力との和平計画を発表し、その柱の一つとして前倒し選挙を挙げていた。今回、解散の実行に際しても、「投票用紙は国民が持つ最も強力な防衛手段」と述べ、国民の意思表示を尊重する考えを示した。

ウクライナでは7月末、連立政権が財政緊縮策をめぐる対立などで崩壊した。新たな組閣がならなかったため、憲法の規定に従い解散・選挙の運びとなった。