ティッセンクルップ、ハンガリーの電気モーター部品生産を延期 ティッセンクルップ、ハンガリーの電気モーター部品生産を延期 ティッセンクルップ、ハンガリーの電気モーター部品生産を延期

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップはこのほど、ハンガリー南西部ペーチでの電動車モーター向け部品の生産開始時期を遅らせる方針を明らかにした。当初予定の2021年から最長で2年間延期する。理由は明らかにしていないものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自動車業界の先行き不透明さを考慮したものとみられる。

ペーチ工場では、同社がドイツ国外で初めて電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)向けに電気モーター部品を生産する。同社はまた、ペーチの拠点で土地面積を増やす計画があることを挙げ、同地において長期的に事業に関与していく姿勢を明確にした。

ティッセンクルップの自動車部品事業はハンガリーで4拠点を運営している。東部のデブレツェンではコイルばねとスタビライザー生産、ブダペスト近郊のヤースフェーニサルでは操舵部品生産、独高級車大手アウディのジュール工場内では車軸生産、ブダペストでは電気工学操舵システムのソフト開発を手掛ける。同事業のハンガリー従業員数は約1,100人。

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