ユーロ圏景況感、6月に急回復

欧州委員会が6月29日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は75.7となり、前月の67.5から8.2ポイント上昇した。新型コロナウイルスの影響で3、4月に大きく悪化していたが、経済・社会活動の再開を受けて改善が進んでいる。

景況感の改善は2カ月連続。3月から急激に悪化し、4月は過去最低に近い水準まで落ち込んだが、各国が新型コロナ対策として実施していた外出制限・休業措置の緩和に乗り出したことで、5月は3カ月ぶりに改善していた。6月は回復が急加速し、1カ月の上げ幅としては過去最高を更新した。

5月は改善が製造業、消費者、小売業にとどまっていたが、6月は全分野で上昇。上げ幅は小売業が10.4ポイント、サービス業が8.0ポイントと大きかった。製造業は5.8ポイント、消費者は4.1ポイント、建設業は4.9ポイントだった。

EUのESIは前月を8.1ポイント上回る74.8。主要国はフランスが9.4ポイント、イタリアとスペインが8.2ポイント、ドイツが6.6ポイントの幅で上昇した。

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