ギリシャ、英国からの直航便受け入れ再開

ギリシャ政府は6日、英国からの直航便受け入れを15日から再開すると発表した。ギリシャは英国で新型コロナウイルス感染が深刻なことから、同国からの観光客の入国を制限してきたが、夏の観光シーズンを迎え、英国人を締め出し続けると観光業の打撃が大きいと判断。専門家に意見を聞いた上で再開を決めた。

ギリシャは6月15日から新型コロナウイルス感染防止対策として導入している外国人の入国制限を緩和。ドイツ、オーストリア、デンマークなどEU16カ国と日本、中国、韓国など計29カ国からの観光客の受け入れを再開した。7月1日からは対象国を拡大すると同時に、首都アテネまたは北部テッサロニキへの直航便での渡航に限るという制限を解除し、すべての空港で対象国発の直行便を受け入れている。今回の決定で、英国人観光客も直行便でギリシャの全空港に向かうことができるようになる。

EUでは唯一スウェーデンの観光客が、ギリシャから締め出されている。同国では新型コロナウイルス感染防止に向けた厳しい社会・経済活動の制限が実施されておらず、感染による死者数が周辺国を上回るペースで増えているためで、ギリシャ政府は状況を見極めながら受け入れ再開の可否を判断する方針だ。

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