三菱商事は7日、スペイン・バレンシア港のコンテナターミナル運営事業に参加すると発表した。港湾運営大手の上組と組んで、スペインの港湾運営会社グループ・マリティムTCB(GMTCB)と戦略的提携を結び、同社の子会社で同港コンテナターミナルを運営するTCVステベドリングに25%を出資する。
バレンシア港は地中海の基幹航路に位置するハブ港。コンテナ取扱量は東京港とほぼ同水準で、地中海では最大規模だ。三菱商事は、アジア経済の成長に支えられたコンテナ需要の増大により、引き続き高い成長が見込めると指摘。GMTCBとは同事業での提携を機に、アジアやアフリカ、中南米など新興国でも協業を進めたいとしている。