仏自動車大手グループPSAが7月28日に発表した2020年1~6月期(上期)決算の売上高は251億2,000万ユーロとなり、前年同期から34.5%減少した。新型コロナウイルスの影響で販売が急減し、大幅減収となった。純利益も68%減の5億9,500万ユーロに落ち込んだが、コスト削減の効果で黒字を確保した。
同社の販売は新型コロナ対策として各国が実施している経済・社会活動の制限の緩和が進んでいることで6月に好転した。下期は復調すると見込んでいる。
PSAは19年12月に欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と経営統合で合意。統合後の新会社の社名が「ステランティス」となることが先ごろ決まった。ただ、EUが欧州の小型商用車市場での競争に悪影響を及ぼす可能性があるとして承認を見送っており、欧州委員会が10月22日までに統合の可否を最終判断することになっている。