排ガス不正のダイムラーが米で和解、22億ドル支払いへ

自動車大手の独ダイムラーは13日、同社のディーゼル車に排ガスを不正に操作する装置が搭載されていたとされる問題で、米国の当局および集団訴訟の原告と和解することで原則合意したと発表した。和解総額は22億ドル。このほか裁判費用として1億ユーロ台の額を計上する。和解費用に関してはすでに引当金を計上している。

米国では独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正が2015年に発覚した。これをきっかけに他のメーカーにも疑惑が波及。ダイムラーに対しては乗用車、バンで排ガス不正を行っていたとして16年に集団訴訟が起こされた。

今回の合意では米環境保護局(EPA)、カリフォルニア州大気資源局(CARB)、米司法省環境・天然資源局などの当局に合わせて約15億ドル、集団訴訟の原告に約7億ドルを支払うことを取り決めた。

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