ロシアのネットサービス大手ヤンデックスが配車などの交通サービスと宅配分野の多様なサービスを統合した新アプリ「ヤンデックス・ゴー」を立ち上げた。スーパーアプリと呼ばれるこの種の統合アプリは欧州初となる。既存の自社サービスを統合して消費者の利便度を高めるのが狙いで、日常の所用を必要な時に簡単かつ迅速に処理できるようにする。国内のほか、欧州と中央アジアの数カ国でも一部制限付きで利用できるもようだ。
「ヤンデックス・ゴー」には、ヤンデックスが運営するロシア最大の配車アプリ「ヤンデックス・タクシー」のサービスを中核にカーシェアリングサービスの「ヤンデックス・ドライブ」を取り込み、「ヤンデックス・トランスポート」が提供していたスケジュールやルート検索などの機能が統合されている。
統合アプリへの移行第1段階として、今年3月、「ヤンデックス・タクシー」に食品宅配サービス「ヤンデックス・フード」とコンビニ宅配サービス「ヤンデックス・ラヴカ」が組み込まれた。迅速な対応が目玉で、タクシー到着は5分以内、小包・書類配達は平均20分、食料品は15分以内、料理は30分以内に配達できるという。