EU統計局ユーロスタットが1日に発表したユーロ圏の7月の失業率は7.9%となり、前月の7.7%から0.2ポイント悪化した。コロナ禍で多くの企業で苦境が続き、雇用環境は悪化しているものの、各国政府による雇用支援措置の効果で小幅の上昇にとどまった。(表参照)
失業率の上昇は4カ月連続。6月の失業率は速報値で7.8%となっていたが、7.7%に下方修正された。EU27カ国ベースの失業率は前月を0.1ポイント上回る7.2%。主要国はスペインが15.8%、イタリアが9.7%、フランスが6.9%、ドイツが4.4%となっている。スペインは前月から横ばい。イタリアは0.4ポイント、フランスは0.3ポイント、ドイツは0.1ポイントの幅で悪化した。
7月の失業者数は、ユーロ圏が前月を34万4,000人上回る1,279万3,000人、EUが同33万6,000人増の1,518万4,000人と推定されている。