ユーロ圏の4~6月期GDP、11.8%減に上方修正

EU統計局ユーロスタットは8日、2020年4~6月期の域内総生産(GDP)の改定値を発表した。ユーロ圏のGDPは前期比11.8%減となり、7月末発表の速報値から0.3ポイント上方修正されたが、下げ幅は前期の3.7%を大きく上回る水準で、統計が開始された1995年以降で最大のマイナス成長となる点は変わらない。(表参照)

前年同期比では14.7%減。こちらも0.3ポイントの上方修正となった。EU27カ国ベースのGDPは前期比11.4%減、前年同期比13.9%減で、それぞれ0.5ポイント上方修正された。

大幅なマイナス成長は新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済・社会活動の制限で、経済に急ブレーキがかかったのが要因。ユーロ圏では同期に個人消費が前期比12.4%減、設備投資が17%減、輸出が18.8%減と大きく落ち込んだ。

上部へスクロール