国際通貨基金(IMF)は13日に発表した最新の世界経済見通しで、ユーロ圏の2020年の予想成長率をマイナス8.3%とした。4~6月期の実績が予測を上回ったほか、コロナ禍で打撃を受けた経済が金融緩和や財政出動で予想より早く持ち直すとして、前回(6月)のマイナス10.2%から1.9ポイント上方修正した。(表参照)
ユーロ圏主要4カ国の予想成長率はドイツがマイナス6.0%、フランスが同9.8%、イタリアが同10.6%、スペインが同12.8%。前回と比べてドイツは1.8ポイント、フランスは2.7ポイント、イタリアは2.2ポイントの幅で上方修正した。スペインは据え置いた。
21年のユーロ圏の予想成長率はプラス5.2%となったが、0.8ポイント下方修正された。