ユーロ圏鉱工業生産、8月は0.7%上昇

EU統計局ユーロスタットが14日に発表したユーロ圏の8月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比0.7%の上昇となった。同指数の上昇は4カ月連続。しかし、上げ幅は前月の5.0%から大きく縮小し、コロナ禍に伴う外出・営業制限の緩和を受けた回復のペースが鈍ってきている。(表参照)

分野別では中間財が3.1%、家電など耐久消費財が6.8%、エネルギーが2.3%の幅で上昇した。一方、資本財と非耐久消費財は1.6%低下した。

EU27カ国ベースの鉱工業生産指数は1.0%の上昇。主要国はイタリアが7.7%、フランスが1.3%の幅で上昇したが、ドイツが0.2%低下し、4月以来のマイナスとなった。スペインは横ばいだった。

前年同月比ではユーロ圏が7.2%、EUが6.2%のマイナスで、依然として不振が続いている。

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