韓国SKIがポーランド工場に追加投資、LiBSの生産能力2倍に

韓国のエネルギー・石油化学大手SKイノベーション(SKI)が、ポーランドで建設中のリチウムイオン電池用セパレーター(LiBS)工場の生産能力を当初計画の2倍に引き上げる。同社のバッテリーセパレーター事業子会社、SK IEテクノロジー(SKIET)のロー社長がこのほど韓国メディアに明らかにしたもので、SKIが世界的なバッテリー需要拡大を見込んで新たに打ち出した事業強化計画に基づく措置だ。ポーランド工場の当初計画による投資額は約4,300億ウォンで、追加投資額は明らかにしていない。

ポーランド工場は現在、南部シロンスク県のカトヴィツェ経済特区で工事が進んでいる。LiBSの年産能力3億4,000万平方メートル分を整備し、2021年7~9月期の操業開始を予定する。増設する第2生産ラインも同じ生産能力を備え、23年1~3月期の稼働を目指す。

バッテリーセパレーターの市場規模が今年の41億平方メートルから2025年には159億平方メートルに急成長すると予想される中、SKIは世界市場シェアで3割獲得を目指している。建設中のポーランドおよび中国の工場が稼働すれば、総生産能力は2021年末までに13億7,000万平方メートル、23年末までに18億7,000万平方メートルに拡大する。

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