スウェーデン鉄鋼大手のSSABは13日、インドのタタ製鉄からオランダ事業を買収する方向で交渉を行っていることを明らかにした。アイマウデンにある製鉄所と関連資産が買収対象となる。
タタ製鉄が運営するアイマウデンの製鉄所は、欧州有数の鉄鋼生産拠点。9,000人の従業員を擁している。タタ製鉄は欧州の鉄鋼市場が供給過剰、需要減退で厳しい状況にあることから、欧州事業の再編を模索しており、その一環としてオランダ事業の売却に乗り出した。
SSABは声明で、タタ製鉄と協議を行っているが、買収が実現する「確証はない」とコメント。一方、タタ製鉄は6~9カ月後の売却手続き完了を目指すとしている。
タタ製鉄はオランダと並ぶ欧州の主力製鉄所がある英国事業については、維持に向けた支援を英政府に要請しているという。